こんにちは!とも@tomounsoです。
このところ満員電車でのコロナウイルス感染を敬遠して、原付二種バイク通勤をはじめる人が急増しています。
初心者の方が路上に増えていますので、警察の注意喚起もひんぱんに行われています。
私は日常生活で原付のスクーターを愛用しているのですが、先日もらい事故でこわい思いをしました。
この記事では、もらい事故の意外な落とし穴と、弁護士特約の重要性について解説します。
- これからバイク通勤を始めようと思っている。
- すでにバイク通勤をしているが、もらい事故の経験がない。
- 任意保険に加入しているが、弁護士特約はつけてない。
もらい事故の示談交渉は実はたいへん!
もらい事故は相手が悪いから交渉は楽勝なんじゃない?
被害者側の過失が0の場合は自分で相手側の保険会社と交渉しなきゃいけないんだよ。
まず私がもらい事故にあって最もおどろいたのがこの点です。
過失割合が自分が0で相手が100の場合、自分の保険会社は示談交渉をしてくれません。
「ちょっとなに言ってるかよくわからない。」という気持ちになりませんか?
こちら側に賠償責任はないので、保険会社は当事者ではなくなるというようなことみたいです。
このケースでは必要に応じて、弁護士さんに交渉を依頼しなければなりません。
自分で示談交渉する場合、保険のプロを相手にしなければなりませんのでだいぶ不利になります。
できれば
もらい事故にも対応できる弁護士特約
をつけておきましょう。
もらい事故にも対応できる弁護士特約をつけておけば、私のような大変な思いはしなくてすむかもしれません。
私は今回比較的軽いケガですんだのですが、もし後遺症が残るぐらいのケガだったらとおもうとぞっとします。

事故にあったら警察と救急車を呼びましょう
私の場合、夜間に後ろからかなりの勢いで追突されました。
スクーターが車のフロントバンパーの下に挟まった状態で、ヘッドライトの強い光が自分に迫ってきたのをはっきりとおぼえています。
なにが何だかわからず、「とにかく早くとまってくれ!」とおもいました。
実際にはほんの一瞬のできごとですけど、こういうときは時間が長く感じます。
相手の方はとても常識的な方でしたので、すぐに自分の非を認め警察を呼んでくれました。
わたしは体中が震えて路肩に座り込んでしまいました。
転倒したのでどこかケガしたはずですが、自分ではよくわかりません。
興奮していると痛みに気づかないことがあるので、ねんのため救急車も呼んでもらいました。
救急車は相手の方に呼んでもらうよう私が頼んだのですが、これが実はとても大切なことです。
そのときは大したことがないから平気だと思って、物損事故扱いで示談を済ませてしまうと人身事故扱いになりません。
あとから具合が悪くなっても、慰謝料や休業補償を受けられなくなってしまいます。
警察立会いのもときちんと実況見分をしてもらいましょう。
相手の連絡先と保険会社を聞いておきましょう
警察が来るまでに相手の連絡先を聞き、車種やナンバーを控えておきましょう。
余裕があれば相手の保険会社を聞き、連絡もしてもらいましょう。
私の場合そのあと救急車で運んでいただいたので、 住所・氏名・電話番号しか聞けませんでした。
このあと故障したスクーターは路肩に置かれたままになりますので、相手の保険会社にレッカー移動を依頼しなければなりません。
今後通院する際の治療費も、相手方の保険会社が立て替えることになります。
私はこのやりとりを後で自分でしたのでだいぶ面倒でした。

病院でしっかり検査しましょう
たいしたケガじゃないとおもっても、
必ず病院で検査は受けましょう。
むちうちなどあとから症状が出てくることもあります。
私の場合救急車で運んでいただきましたが、事故のショックで体中がふるえ、どこが痛いのか自分でもよくわからない状態でした。
体中痛いような気がするけど、どうやってどこから転倒したのかよくわからないかんじです。
念のため全身レントゲンを撮ってもらい、湿布と痛み止めをもらい徒歩と電車で帰りました。
今おもえばタクシーで帰るべきでしたが、冷静に判断することができていませんでした。
治るまでしっかり通院しましょう
私の場合やはり翌日以降に痛みがはっきりしてきました。
とくに首が痛くて後ろを振り向きにくくなり、右手にしびれを感じていました。
頸椎捻挫(むちうち)と診断され、しばらく通院することになりました。
最初に運ばれた病院は自宅から遠かったので、近くの病院に変更しました。
後で知るのですが慰謝料や休業補償の金額は、ケガの程度と通院日数が基準(ケガの程度によって上限はあります)となります。
通院日数が少ないとたいしたケガじゃないと判断されてしまいます。
完全に治るまでしっかり通院しましょう。

修理費は冷静に請求しましょう
私の場合事故にあったスクーターは、純正の風防などを含め乗り出し価格が30万円ほどでした。
大事に乗っていたのでピカピカでしたが、全損となりました。
事故時に着ていた服やヘルメット、サングラスも全て使えなくなりました。
それなのに相手の保険会社が最初に提示してきた賠償金額は、たったの7万円でした。
あくまでも中古車としての市場価格しか出ないそうですが、同じ状態の中古車を探してもこの金額では絶対購入できません。
私がとっさに「いくらなんでもひどい、最低でも15万円はもらえないと。」というと、「かしこまりました。それでは15万円にさせていただきます。」と即答されたのでおもわず了承してしまいました。
あとで考えると相手側の上限金額はもう少し上だったけど、私が15万といってしまったから即答できたんだとおもいます。
7万円といわれた時点で焦らず拒否して、一度電話を切り、修理費は冷静に請求するべきでした。
うまく交渉すれば20万円ぐらいはいけたような気がします。
弁護士さんならなおさらですね。
慰謝料と休業補償の交渉をしましょう
治療が終わったら慰謝料と休業補償の交渉になります。
通院日数を基準にして相手保険会社が金額を用意していると思います。
弁護士を通さない場合には、ある程度相場を調べておかなければいけません。
別の言い方をするとそれしかやれることはないということです。
慰謝料には
- 自賠責基準
- 任意保険基準
- 弁護士基準
があり、当然弁護士基準がもっとも高い慰謝料となります。
私の場合弁護士特約はつけていなかったので、慰謝料の交渉はほとんどできませんでした。
ネット上で調べた基準額そのままという感じです。
大事故で後遺症が残るような事故なら、自費で弁護士をつけても赤字になることはないかもしれません。
しかし今回の私の事故や、軽い骨折程度のもらい事故の場合、弁護士を自費でつけても費用倒れになる可能性があります。
まとめ もらい事故に備え弁護士特約をつけましょう!
もらい事故にあうと、自分は悪くないのに一方的に損をしてしまいます。
特にバイクは生身の状態でほうり出されますので、大けがをしやすいです。
どんなに安全運転をこころがけても、事故にあうことはあります。
任意保険に入っていれば、弁護士特約の追加料金は大した金額ではないと思います。
これからバイクに乗る方は、事故にあってもなるべく嫌な思いをしなくてすむように、弁護士特約を検討してみてくださいね。




