今年もなんとか早起きをして、都立水元公園へ蓮(ハス)の花を撮影しに行きました。
都立水元公園のハス池(2023年7月下旬)
都立水元公園の蓮(ハス)の花は、例年7月中旬頃から見頃を迎えます。
午前中に咲いた花は午後にはほとんど閉じてしまうため、ハス池の周囲には早朝から人が集まります。
猛暑の時期で日差しが強くなりすぎることもあり、早朝の涼しい時間がおすすめ。
本当は午前7時前には撮影を開始したかったのですが、この日は8時頃に到着しました。
すでに木陰で少し高さのある絶好の撮影ポイントでは、三脚に望遠レンズの方々が陣取っている状態。
望遠レンズを羨ましいと思いながら横目で眺めつつ、私はいつも通り85mmの単焦点レンズで歩き回ります。
とても楽しいのですが、この日もすでに気温は30℃以上。
経口補水液を持参していたので熱中症対策は万全でしたが、すぐに汗だくになってしまいました。
このところ異常な暑さが続いているので、どこに出かけるにしても熱中症には気をつけねばなりません。
ハス池は自動販売機から少し離れているので、初めての方は水分補給に注意してください。
ハスの花は泥水の中でも美しい花を咲かせることから、仏教では「清らかな心」の象徴とされています。
仏像が蓮の花に座っている姿はよく見かけますね。
花の中心部にあたる花托(果托 かたく)の形が蜂の巣に似ているため、ハスと呼ばれるようになったという説もあるそうです。
蓮(ハス)の花托(果托 かたく)を見る度に、少し鳥肌が立ちなんとも言えない気分になります。
軽い「集合体恐怖症(トライポフォビア)」なのかもしれません。
果托も記録しておこうと何枚も撮影したのですが、不思議なことにどれも絶妙にピンボケしていました。
花の色に薄いものがありますが、めしべが受粉したことを示しているそうです。
花の色が濃いものと薄いものがあることを疑問に思ってたので納得。
早い花は6月の下旬から咲き初めているようですが、シーズンが終わりに近づくと茎の高さが100cmほどにもなります。
初めて蓮の花を間近で見たときは想像以上の大きさにとても驚きましたが、今年はひときわ高さがあるように感じました。
高さは100cmほどと言われていますが、私の身長と同じぐらいあるのではと錯覚したほどです。
去年はシーズン中にかなり大きな「ひょう」が降ったので、その影響もあって低めだったのかも。
蓮とよく似た植物に「睡蓮(すいれん)」がありますが、こちらも水元公園の至る所で観察できます。
都立水元公園は、「蓮華(れんげ)」(蓮や睡蓮の総称)の鑑賞スポットとして都内屈指の名所だと改めて思いました。