【旧前田家本邸】旧華族の暮らしぶりを現代に伝える名建築を見学しました【2023年】丨散歩写真日記vol.134

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旧前田家本邸洋館

目黒区駒場公園にある旧前田家本邸を見学してきました。

目次

旧前田家本邸(重要文化財)

旧前田家本邸は、旧大名家が建設した和洋2館からなる住宅。

当時の華族の豪華な暮らしぶりを垣間見ることができます。

洋館

旧前田家本邸洋館
洋館

洋館の外観はイギリスのカントリーハウス風の意匠。

外壁は煉瓦造りのように見えますが、表面にひっかき傷をつけたスクラッチタイルで装飾されています。

昭和初期の建物としてはかなり豪華で、当時かなりの話題になったそうです。

1F サロン
1F サロン

これだけ立派な建物がきちんと管理されているにもかかわらず、無料で見学できます。

大階段下のイングルヌック(炉隅の小さなスペース)
大階段下のイングルヌック(炉隅の小さなスペース)

大階段下には造り付けのソファーとマントルピース。

1F 小客室
1F 小客室

客のもてなしに使われた小客室と大客室。

1F 大客室
1F 大客室

マントルピースのグリルにはそれぞれ異なる装飾がされているようです。

よく見ると柱の彫刻もとても美しいですね。

豪華なシャンデリアも当時の物です。

1F 大食堂のマントルピース

大食堂は晩餐会のための部屋。

白大理石のマントルピースがとても立派なものでした。

大食堂の窓
大食堂の窓

木材部分には細かな彫刻が施されています。

柱の彫刻
柱の彫刻

大食堂に続く少食堂は家族用でしょうか。

少食堂
少食堂

少食堂だけで私の家より大きいかも。

少食堂
小食堂

窓も大きくてとても贅沢な空間です。

大階段
大階段

大階段から2階へ。

ステンドグラス
ステンドグラス

美しいステンドグラス。

2F 廊下
2F 廊下

2階は主に家族の生活の場として使用されたようです。

夫人室
夫人室

どの部屋も豪華ですが、特に夫人室は最も華麗。

夫人室のカーテンは取り外して保管されていたものに倣って製作されたもの。

絨毯はオリジナルのものを修復して敷き込まれています。

夫妻の寝室
夫妻の寝室

洋館の主な家具はイギリスの高級家具メーカーハンプトン社製。

寝室家具も注文製作です。

ハンプトン社製作の鏡台

本当にお城のような豪華さですね。

鏡台のあるスペースは一段と明るく見えました。

書斎
書斎

2階には女中室もいくつかありました。

これだけのお屋敷ですから使用人も相当数いたのでしょう。

女中室
女中室

邸内の至る所が美しく、見学していてとても楽しいです。

天井の照明

照明器具は古写真とスケッチから復元したものもあるようです。

大きな窓と寄木細工の床
床は寄木細工

寄木細工の床、絨毯、カーテン等、細かいところまで綺麗に修復・維持されています。

たくさんの観光客が訪れますので、維持費も大変な額になりそうです。

陽光を浴びるソファー

ソファーがぽつんと置いてあるだけで絵になります。

手すりの装飾
手すりの装飾

手すりや造り付け家具の彫刻まで観察していると、いくら時間があっても足りません。

書斎の本棚
書斎の本棚

館内は写真撮影が自由なこともあり、順番待ちしている人も多いです。

スクラッチタイルで装飾された外壁
スクラッチタイルで装飾された外壁

外壁のタイルは間近で見てもやはり煉瓦にしか見えません。

スクラッチタイルで装飾された外壁
スクラッチタイルで装飾された外壁

ただよく見ると縦の筋が規則的に入っていることがわかります。

和館

和館の玄関
和館の玄関

次は隣の和館を見学します。

御次之間
御次之間

和館は外国からの客に日本文化を伝える場として設計されました。

御次之間
御次之間

現在でもしっかりその役目を果たしているようで、この日も外国人観光客が多く訪れていました。

御客間
御客間

洋館に比べると質素に見えますが、床の間の大きさや欄間の装飾など、やはり贅沢な造りです。

御客間
御客間

思わずため息の出るような贅沢な空間を楽しむことができました。

旧前田家本邸洋館

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